全てを表せる言葉
女神が、降臨した。
「何だよ〜」と思った方(by.小塚氏)、また毎度おなじみ、いつもと変わらない『女神降臨(または光臨)』かと思われるかも知れない。確かにこう表現するのが大好きだし、これが一番合ってると思ってるし、これで全てを表わせると思っている。
しかし今回は比喩ではない。本当に目の前に"降臨"したのだ。
遮るものなき奇跡の空間で
昼の部は西のS席。前回書いたように、いつも通り、まず全体を冷静に観られる席を取った。
......しかし、夜の部の『女神降臨』のせいで、昼の部も夜の部も、すべての記憶が吹っ飛んでしまったように思う。それほど強烈な出来事だったのだ。
夜の部は北のスーパーアリーナ。1列目。そして、奇跡のど真ん中。
そこは別世界だった。遮るものなき空間で、視線の先は荒川さんだけ。
霧の中から大地の女神が現れる。勇ましく、しかし優しく、森の中で迷う人たちを赦してくれそうな包容力を感じた。
深き想いを込めて舞う荒川さんの世界に、吸い込まれそうになりながら観ていた。まるで自分の身体もヨコシマな心も無色透明になって、彼女の創り上げる世界の一部分になったような気分だ。
彼女の創りあげる世界は、とてつもなく大きい......。
イナバウアーのち、北側へ。
フィニッシュ。
もうほんと、比喩ではなく、まばゆい光に照らされた、否、まばゆい光を纏った女神が目の前に降臨した瞬間だった。
女・神・降・臨
思わず、ナンマンダブナンマンダブ......と拝みそうになった。あるいは「静香様あああああ」と絶叫しそうになった。
実際に出た言葉は。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛らかわさんあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
あ、を何回言ったか分からない。彼女の目の前で、派手に取り乱散(とりみだち)らかしまくってしまった。
それからはもう、天に舞いあがったような気持ちで。よく覚えていない。
隙のない美しき後ろ姿
しかしフィナーレでも、ますますのぼせ上がることが待っていた。
南側で横1列に並んだスケーターさんたちがそのまま北側へズンズンズンズンドコと近づいてきて、なんと、私の前にはちょうど荒川さんがやって来たのだ!運が良いことに、ハイタッチまでさせていただいた。
と、言っても私は身長が小さいので、思いっ切り背伸びをしてようやく指先を荒川さんの手の平へ、ぴとっとタッチした程度なのだが。
のぼせ上がってはいたが、そのあと目の前で見た荒川さんの後ろ姿は、眼に焼きついてる。首筋が、とてもきれいだった。隅々まで美しく......お手入れされているんだろうなあと思った。
その隙のない美しさ。彼女は本当に現実に存在している"ヒト"なのだろうか?
公演中、例年以上に楽しいことがい~~っぱいあったけれど、結局最後、間近に観た荒川さんの美しさに完全にヤラレてしまった。文字通りあんな"神席"、もう二度と当らないだろう......。
今年のFOIは一段と特濃だったように思う。大好きな極上特濃のこってりとんこつラーメンをバリカタで一気に食べたような、美味しさと満足感で幸せいっぱいな気持ちになった。
こうして私の夏は、FaOIで始まり、FOIで終わった。
青い夏のエピローグ
FOIが終わって数日後、荒川さんと倉木麻衣さんのチャリティーコラボ動画『あなたがいるから』が公開された。
FaOIで感じたこと......幻想のような空間のなか、強く印象に残ったものは確かだったと、間違いなかったと、この動画で確認することができた。

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