オンアイス、オフアイス…様々な方面で大活躍している“氷上の女神”
プロスケーター・荒川静香さんの活躍を大いに楽しみます。
[現場レポート]

ふたりの間に浮かぶもの
~FaOIで始まり、FOIで終わった2011年夏 (1)

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FaOIイメージ画 私は後悔している。

 今回のFaOI福岡公演について。

 やはり、最低でも2回は行くべきであった。初めて観たCOIのときから、心に決めていたことだった。
 1公演目は遠い席で冷静に観る。だいたいの流れを心に記録する。2公演目以降は良い席で、ショーの世界へどっぷり浸る。そして、その場に漂うカタチなき何かを感じ取る......。
 このように、2公演以上の鑑賞で、ようやく観た感想を文章に落とせるのだ。
現実から切り離された時間 ―― 文字通り"Fantasy"

 今回のFaOIは、このあとのFOIの軍資金のこともあり、1公演のみ観ることにしていた。......いや、そもそも
「福岡でショーがないから、新横浜へ行く」
 が、当初のFOIへ行く目的だったはず。それをFOIがあるから地元での公演に1公演しか行けないなど、本末転倒だ......とほほほ。

 海を背景に立つ会場のマリンメッセは、神殿のようだった。2日間だけ現われた氷の神殿。女神が光臨する神殿。
 そこで行われたショーは、文字通り"Fantasy"なショーだった。神殿のなかで、現実から切り離された時間を過ごした。
 ショーが終わって会場から出てきたときも、まだ夢を見続けているような、なかなか目覚められない、ふわふわとしたような気分だった。

 ―― どうしよう。あまりにも幻想的で素晴らしいショーだったせいで、細かくハッキリと思い出せない......

 この時、私は1公演しか観なかったことを強く後悔したのだった。

幻想のなかで、強く心に刻まれたもの

 しかし、夢見心地でありながらも、確実に、心に強く残ったのは、女神の滑りと倉木さんの歌声とが、何の違和感もなく一体となっていたことだった。
 荒川さんと倉木さんは、丁寧に互いの想いを重ねていたように思う。

 重ねられた想いは、ふたりの頭上に大きな光を生み出しているようだった。
 それは曲が終わると、ふと我に返ったように消えてしまう。が、それは空に昇華されたのであって、本当は消えてはいない。
 ふたりが込めた想いは、会場中から、そして世界へ広がり、伝わっていくのだ。

 ......それは、この先ずっと忘れてはいけない、想い。


〈つづく〉

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